#050 退院に向けた打合せ

入院中
5月9日(日)

今朝は「夜中にまた便が出てたー」と、妻からメッセージが来ていた。

爆発するほどではなかったみたいだが。

夜に下剤を飲んでいるせいか、夜中にでることが多いそうだ。

なんで昼間飲まないんだろう・・・何か理由があるのかな。

妻は「朝からお風呂に入りたい」と言っていたが、日曜日で人が少ないから入れるか心配していた。

前の病棟では、午前中に必ず清拭と着替えをしてくれていたし、清拭する前に「今日はお風呂入る?」って確認してくれたらしい。

産婦人科では、清拭や着替えもお願いしないとやってもらえないし、お願いしてもなかなかやってもらえず、催促してなんとかやってもらえる感じらしい。

忙しいのかな。

 

私と息子は、トヨタの福祉車両の展示車があるウェブキャルステーションなるものに行ってみた。

トヨタ ウェルキャブ(福祉車両) | 常設展示場 | トヨタ自動車WEBサイト
福祉車両ウェルキャブをお試しいただける、ウェルキャブステーション、ハートフルプラザ、メガウェブをご紹介します。

とても丁寧に対応してくれて、車椅子を乗せるデモなどもしてくれたし、簡単な見積もりもしてもらった。

車を実際見てみたが、量産品の普通の車椅子を想定している感じなので「リクライニング式の車椅子は結構ギリギリかな?」という印象であった。

気になる場合は、トヨタの人が病院まで出向き「車椅子が乗るか確認しますよ」と言ってくれているし、「近所のネッツトヨタで福祉車両をレンタルできる」らしいので、「いつでも言ってください」とのこと。

 

妻の方は、今日友達から電話があったらしい。

妻は病気について、友達には何も伝えていない(現時点で教えているのは地元の一人だけ)。

今日電話のあった友達は、かなり遠方の友達だが毎年お互いの誕生日にプレゼントを贈りあっているし、息子が生まれるまでは定期的にお泊りにいっていたくらいの親友。

でも「電話に出ることができなかった」と言っていた。

なんて言っていいのか分からず、とりあえずLINEで「がんになったこと、状況など」を伝えたようだ。

妻的には「現状を受け入れることが、まだまだ出来ていなくて、友達にはなんて言っていいか分からないし、まだ言いたくない」ということであった。

私が友達に相談できないくらいだし、当事者の妻はそもそも現状を受け入れることもできていないし、それを友達に言うなんて難しいよね。

でも、友達には面会などに来てもらって、気分転換や元気をもらえるといいな・・・なんて思っている。

私が勝手に考えているだけなので、妻に内緒で話を進めることはできないけど。

 

今日の担当看護師さんは、コールしなくても定期的に体交確認しに来てくれたり、お風呂も入れてくれたりと、とても良い看護師さんだったようだ。

「毎日、気を遣ってドキドキしながらナースコールしているから、今日は良い看護師さんで良かった」と言っていた。

確かに、ナースコール気を遣うよね。

担当によるとは思うけど。

早く退院の話進めないとね。

 

私が差入れと着替えを渡した看護師さんは、はじめて見た人だったが「えっ?そんなオーラ出しちゃっていいの?笑」という位、黒いオーラを放っていた。

妻に伝えると「あー、今日の人は何も言わず、ベッドのテーブルの上に荷物をドスンっておいて行っちゃったよw」と返ってきた。

テーブルの上に置かれても、妻は動けないから片づけることができない。

だから後からナースコールして、担当の看護師さんに片づけてもらったらしい。

ま・・・まあ、色々ありますよね。お仕事って(笑)

 

5月10日(月)

今日は、朝5時に息子が起きてしまい、ずっとリビングのソファーでゴロゴロしてテレビを見ていた。

私はその間に洗濯したり洗い物したり家事をしていた。

すると、息子が子供部屋にいって、ベッドメイキングし始めて、布団を直してくれた。

当然、完ぺきではないが、息子にしては上出来。

「できる子だな、ギューッ」と抱きしめてあげた。

妻にも写真を撮って報告。

あとで褒めてもらおうね。

 

妻の方は「昨日の夜中も便がでたよ・・・」とのこと。

もう・・・下剤の調整よ・・・(泣)

今日から、持続皮下注を外すらしい、どんどん退院に近づいている感じがする。

今日一日、今週一週間何事もなければ、かなり安心な気がする。

今は薬を飲んでいるだけで、毎日検査したり治療したりしているわけではない。

ということは、退院問題は「受け入れるこちら側の問題」ということになるのかな。

こちらが覚悟を決めて準備できれば退院できるんだろうな・・・。

 

そして今日は、病院で退院に向けて打合せ。

妻は除いて、医療ソーシャルワーカーさん、リハビリ担当の三名、産婦人科の看護師長と。

妻は「なんだよー、病室こないのかよ。なんだかなー」と怒っていた(笑)

リハビリの人は、退院に向けて必要なものをピックアップして提案してくれた。

ベッド、エアマット、スロープ、車椅子、介護リフトなど。

医療ソーシャルワーカーさんは、訪問介護の手配と、訪問入浴の手配をしてくれているとのこと。

看護師長からは「退院に向けてご主人には”5日間泊まり込んで”もらって、ケア指導を行う」という話があった。

5日間って・・・

小さな子供の世話もあるし、毎日幼稚園に通わせなければいけないので、その案は現実的ではない。

妥協できるとすれば、土日に誰かに預けて・・・というところだろう。

「例えば週末の1泊2日を2回で、4日間でできませんか」とお願いした。

「もちろん、宿泊前にはPCR検査もします」と・・・

「それは無理」との回答、しかも即答(笑)。

食い気味に(笑)。

看護師長は「5日間ケア指導しないと退院させることはできません」と・・・

話しぶりと、放つ高圧的なオーラ、回答内容から考えると「かなり融通の利かないタイプ」であり、これは対応に苦慮しそうだ・・・

どうしたものか。

産婦人科の先生は正直あまり対応が良くなかったし(以下、参考記事)

看護師長はかなり高圧的な感じだし・・・

この病棟の看護師さんもピリピリした人が多いのは、こういうところに原因があるのかもしれないな・・・なんて考えてしまった。

すると「そもそもなぜ夜に一緒にいる必要があるんですか?」とリハビリの人から助け舟が!(心の声「おっ。いいぞいいぞ!もっと言え言え!」)

看護師長からは「夜やることはオムツの確認と交換なので、夜の様子を見てもらいたい・・・」と、それだけだった。

夜の様子を見てもらいたい・・・って

もしかして「毎日夜下痢しているから、それを見せたいということ?」「私たちはそれをやってるんだ」と見せつけたいのかな・・・

回答からは、そういう意図にしか思えない。

産婦人科という新しい命を預かるところで、妻のような末期がん患者、しかもかなり高いレベルの介護を必要とする患者を預かって頂いて申し訳ありません。

この病棟に来てから、入院していて申し訳ないと感じることが多くなったなあ・・・

とりあえずケア指導については「結論を出さず」話を先に進めさせてもらった。

私からは「障害者手帳の申請を考えている」こと、そのため「”最優先”で診断書を書いてもらいたい」と。

「その後は、障害者として給付を受けつつ、助成を受けてレンタル品の買取なども考えている」ことを伝えた。

あとは「市役所の相談員さんが医療ソーシャルワーカーさんと話したい」と言っている旨を伝えると。

医療ソーシャルワーカーさんは「それなら退院前のカンファレンスにぜひ参加してもらいたい」と、快く了解してくれた。

 

家に帰ってからは、ビデオ通話で妻と情報を共有。

お義母さんが「退院したら来る」と言っているのであれば「ケア指導についてはお義母さんにやってもらった方が良いんじゃない?向こうは『泊まり込みしてもらいたい』と言っているんだし・・・」と妻に聞いてみた。

妻の回答は「んー・・・、最悪のケースはそうなるんだろうけど・・・、でもなあ。。。」

以上で話は終了。

やはり介護に関する協力は難しいということなのかな。

そもそも息子を預けるあてもないから、誰かが泊まり込んでくれるといいんだけどな。

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