#034 少し抜け毛が増え始める

入院中
4月4日(日)

今日も「おはよー🌞」というメッセージから始まる。

これを見ると、朝から元気に行動できる。

ほっとする瞬間。

 

妻は、まとまった睡眠はとれていないが「スッキリはしている」とのことだ。

「寝返りが打てない」ことと、「口が開いてしまうため、口の乾燥・いびきがひどく、一度眠っても2時間も経たずに目が覚めてしまう」とのことだった。

今朝は「食パンを7割くらいと、オレンジジュースとスープを少し食べられた」らしい。

食べる量が増えてきたのは良い傾向だね。

息子の写真や動画を頻繁に送っているが、すぐに返信があり、調子もよさそうであった。

 

また、今日は妻のご家族が面会に行くことになっている。

妻の甥っ子、姪っ子など子供たちは、私がうちで面倒を見て、大人たちだけ面会に行った。

子供たちは楽しそうに遊んでいる。

妻もこういう姿を見たいだろうなと思うと、なんとか家に連れて帰ってきてあげたいなと思う。

 

妻のご家族が帰ったあとは、今日も手作り弁当と果物を持って、病院へ。

病室に入ると「みなさんで一緒に夕食食べますよね?」と、看護師さんが私たちの到着に合わせて、妻の夕食を持ってきてくれた。

看護師さんのお気遣いがありがたい。

今日も、少しだが美味しくご飯が食べられたらしい。

「おせんべいも食べたい」と言っていたので、明日持ってくることにしよう。

 

いつも面会の時には髪の毛をとかしてあげている。

だけど、ここのところ抜け毛がかなり多くなってきた。

今までとはケタ違いの抜け毛の量。

この間までやっていた抗がん剤の副作用が今になって出てきたみたい。


※これよりもう少し多い感じです

・・・てことは、抗がん剤もまだ効いているのかな?

分子標的薬と併せて、効果を発揮してくれたら嬉しい。

 

今日は、家に帰ってからビデオ通話しながら三人で寝ることができた。

今日も平和な一日だった。

 

4月5日(月)

今日から妻のお義母さんがうちに滞在することになっている。

病院から許可されている面会時間は午後からなので、

午後一から病院に居てくれて、夕方まで妻に差入れや身の回りの世話などをしてもらえるようにお願いしている。

 

本当は、妻からは「家族はたまに来て面会するくらいで良いから、いいよいいよ」と言われていた。

だけど、妻は病室の冷蔵庫すら自分で開けられない。

何か飲みたいときでも、ナースコールは気を遣うらしく、できるだけ看護師さんがケアや食事の準備などで病室に着たタイミングにお願いしているらしい。

だから誰かが常に病室にいれば気を遣う必要もないだろうと思い・・・

また、薬がいつまで効くのかわからないが、ここから妻は癌と一緒に残された人生を過ごさなければならない。

残された時間、できるだけご家族との接点を増やしてあげた方が良いだろうと思った。

お義母さんからも「何かできないか?」「夫からも娘の世話をお願いされた」と聞いていたことから、妻には申し訳ないが、勝手に私からお願いしたのだ。

お腹を痛めて産んだ子が、自分よりも早く死ぬかもしれないのだから、できる限りお世話してあげたいだろうし・・・

逆の立場なら、私だって「ぜひ身の回りのお世話をさせて欲しい」と言うと思うし。

 

あとは妻が「病院食を食べる気がしない」と言っていたことも理由の一つだ。

あまり美味しくないようです。

先生から「食事制限はない」と言われていた。

だから「日中お義母さんに病院にいてもらって、食べたいときに食べたいものを食べさせてあげられないか」と先生にもお願いをしてOKをもらったのです。

 

妻の方は、今日は採血があるため早く起きたらしい。

昨晩、眠れるように点滴してもらったらしいが「あまり効いていない」とのことだ。

「昼間、ちょこちょこ眠ってしまっているので、疲れてなくて、まとまった睡眠ができないだけ」とのこと。

でも「スッキリはしている」らしい。

夕方、病院に行くと、酸素のチューブが外れていた。

普通に肺から酸素を取り込めているみたいだ。

今日は、一緒にテレビを見たり、雑談したり、髪をとかしたり、マッサージしたりして、ゆっくりとした時間を過ごした。

今日もとても平和な一日だった。

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