#013 右足にも異変がおこる

入院中
2月26日(金)

昨日は眠れなかった・・・

何も考えられないし・・・

何もやる気がおきない・・・

なので、今日は朝も昼も夜も、コンビニのお弁当やスーパーのお惣菜だった。

 

妻も痛みで眠れなかったようだ。

夜中の3時から4時位まで、妻とずっとLINEをしていた。

「頭がかゆいー」とか、「ベルマーク幼稚園に持っていってね」とか、そんな他愛のない話。

今は病気と関係ない会話をする時間が一番落ち着くな。

誰かに相談できれば少しは楽になるのかもしれない。

だけど、友達にはこんな重すぎる話はできないし、私の実家の家族に話して少しでも楽になればと思ったけど・・・。

それぞれ自分の家庭があるのであてにできない。

私の家族には今後何も言わないことにした。

何より、一番つらいのは妻だ。

私ではない。

「自分のことはどうだっていい」と自分に言い聞かせて、何とか自力で吹っ切った。

吹っ切れたのかな?

吹っ切れた気はした。

たぶん・・・

 

2月27日(土)

今日は午前中に妻が注文したパジャマが届くらしい。

なので家の前で、息子と愛犬と一緒にボール遊びをして時間をつぶした。

また、午後3時ごろから病院のお風呂に入れてもらえるらしいので、お風呂が終わる4時半くらいに差入れを持って、洗濯物を受け取ることに。

夜は、先日妻が注文してくれたオイシックスのミールキットでビビンバを作った。

今日は食事中に妻とビデオ通話しながら一緒にご飯を食べた。

息子はビビンバが大人の味だったので、あまり食べられず・・・。

ビデオ通話中、息子は照れているのか、妻と全然話ができなかった。

通話が終わると急にしゃべりだし、「ママのビビンバが食べたい」とずっと言っていた。

いや、ママに直接言えよ・・・(笑)

やっぱり照れてるのかな。

 

妻の方は、今日も夜熱がでて、ダル重だそうだ。

とりあえず薬を出してもらって早めに寝たけど、「自分のいびきと、口の乾燥で夜中に起きちゃった」とメッセージが来ていた。

最近は「寝返りができない」せいか、口呼吸になっているようで「口の乾燥といびきが酷い」らしい。

だから「いびきと口の乾燥対策の薬も出してもらっている」のだとか。

そんな薬あるんだね。

 

2月28日(日)

今朝は天気が良く、気持ちよく起きることができた。

天気がいいので、どこかへ遊びに行こうと思っていたのだが、息子が「ママが帰って来るかもしれないから、掃除をしよう」と言いだした。

ママが帰って来るというのは、どこからの情報だ?笑

入院時は「2,3日で退院できる」という話をしていたから、それが今週だと思ったのかな?

まあいいか・・・(笑)

布団・まくら・クッション・ぬいぐるみなど、あらゆるものを干し、全部の部屋の掃除機をかけて、テラスを掃除して、ガレージを掃除して・・・大掃除。

息子はかなり手伝ってくれるし、自分からどんどん動くし、ほんとに働き者で気が利くとてもいい子だ。

でも、掃除しながら、ちょっとしたことですぐ私と喧嘩になっちゃうんだけど(笑)

一軒家ともなると、掃除の範囲も広いし、やること多くて、キレイな状態を維持するのって大変だね。

ほんと、妻は「よく頑張っていたな」と思った。

今更ながら「いつも大変だったね」と妻にメッセージを送った。

妻からは「わし仕事してないからなー、あまり無理すんなよ」と返信があった。

この1ヵ月でだいぶ慣れてきたけど、主婦ってゆっくり座ってる暇なんてないんだね。

ほんと大変だと思う。

 

今日も夕方になってから病院に行った。

息子と二人でラウンジでおやつを食べて、その様子を動画に収めて妻に送って。

サービスステーションに、荷物を届けて帰った。

 

帰りに妻から電話があった。

今度は「右足が重くなり始めた」とのことだ・・・

「すぐに看護師さんに報告してね」としか言えなかった。

何か異変があると、妻は私にすぐに報告してくれる。

だけど、とにかく何て言って励ませばよいのか分からない。

ほんと、「気の利かない男だな」と自分が嫌になる・・・

これで右足も動かなくなることは確定なんだろうな。

先生が言うには「脊髄にダメージがあった場合は、数時間以内に圧迫をとるなどをしないと、基本的にはもう戻らない」とのこと。

今は放射線治療をしているが、すぐに効果が出るわけではない。

腫瘍は大きくなり続けるし、今は手術をして圧迫をとることはできない。

つまり、これで右足も一生動かせなくなることは「ほぼ確定」ということになる訳だ。

 

今日、妻はお義母さんから「何か欲しいものはあるか?」と連絡があったらしい。

妻が「健康な体がほしい」と返信したら、それまで頻繁にあった返事がなくなったそうだ。

「ブラックジョークが過ぎたかw」と言っていたが、受け取った方は返答に困るよね(笑)

だけど、昨日今日と少し痛みが落ち着き始めているようで、冗談を言う余裕もでてきたみたい。

 

「足がもう治らない」ということについては、妻にまだ何も伝えていない。

今はまだ言えるタイミングではないかなと思っている。

妻もうすうす感じているのかもしれないけど。

妻はどんな気持ちでいるのだろう。

どうやって寄り添ってあげれば良いのだろう。

 

今後退院して治療をするにしても、両足が動かない、寝たきりの妻の介護をしながらの闘病生活を考えなければいけない。

正直、仕事しながら、子育て、介護までやるというのは非現実的だ。

本格的な治療は、妻の実家から通える病院で、妻の実家に手伝ってもらうことも考えなければいけないのかもしれない。

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