#014 痛みが落ち着いてくる

入院中
3月1日(月)

今日は、息子を幼稚園に送り届け、帰りの道中で先生から着信。

コンビニの駐車場に入り、電話を出ると。

「病理の結果が出た」という報告だった。

病理の結果は、「肺が原発で、そこからの転移が濃厚である」とのことだ。

「よって、放射線治療が終わったら、呼吸器内科の先生が担当になります。」

「今後の治療方針については、呼吸器内科の先生とも協議して検討していきます。」ということになった。

とりあえず進展があったことに安心した。

早く本格的な治療が開始してくれると嬉しい。

 

また、今日は息子の幼稚園の面談日。

今日は、息子が預かり保育に行く前に迎えに行って、そのまま面談の教室に向かった。

幼稚園の先生によると「最近は、今まで一人でやっていたことも『やってやって』と先生にお願いしたり、甘えている感じがする」とのこと。

先生の方でも「できるだけママの話題は出さないように」してくれているらしい。

でも「トラブルもなく、いつも元気に遊んでいるので問題はなさそう」だ。

よかったよー。

安心した。

 

ちなみに、幼稚園の先生には「ママは病気で入院している」とだけ伝えている。

がんという話はしていない・・・

正直なところ、どのタイミングで言えばいいのか、そこまで言う必要があるのかが分からない。

 

妻の方は、昨日の夜はまとまった睡眠がとれたらしく「スッキリしている」とのことだった。

痛み止めの量を増やしているおかげなのか、放射線治療の効果が出始めたのか、原因はわからないが、妻が元気にメッセージをくれたのが、とても嬉しかった。

久しぶりに「嬉しい」という感情が湧いた気がするな。

今日は「睡眠薬を飲まずに寝てみる」そうだ。

このまま痛みが落ち着いてくれたら、退院に向けて話も進んでいくかもしれない。

でも「相変わらず熱は出ている」らしい。

恐らく腫瘍が活発化しているため、腫瘍熱というやつだろう。

小野薬品工業株式会社が運営するオノオンコロジー(https://p.ono-oncology.jp/)によると、以下のような説明がある。

がん患者さんの70%で発熱が現れ、なかでも感染による発熱の割合が最も高いとされます。がん患者さんは、抗がん剤による化学療法や放射線療法を受けていることで免疫が低下し、感染しやすくなっています。発熱したときは、すぐに受診し、原因を調べることが重要です。一方、原因がわからない不明熱においては、がん細胞や免疫細胞が産生する炎症物質(サイトカイン)による腫瘍熱が最も頻度が高いとされます。

放射線治療をしていて免疫が低下しているかもしれないが、病院で管理されている状況であるため、感染症ではなく腫瘍熱の可能性が高いのではないかと思う。

こればっかりは治療が始まらないとどうにもならないのかな・・・という感じだね。

 

3月2日(火)

昨晩、妻は睡眠薬を飲まなかったみたい。

だけどちゃんと眠れたらしい。

ずっとベッドで寝ているため、疲労感がないせいか、ちょこちょこ起きているらしいが、「痛みで起きるようなことはなかった」とのこと。

うん、良い傾向ですね。

放射線治療中で寝台に横になっているときも「痛みが減ってきているのを実感している」とのことだった。

私の仕事中も、ずっとLINEでメッセージのやり取りをしていたし、ここ2,3日は夜のビデオ通話でも表情がゆるんでいる感じで、見ていて安心できる感じだ。

あとは「歩行の問題がなんとかなれば、退院できそうな気がする」と言っていた。

だけど、歩行の問題が一番の障壁なんだよね・・・。

 

3月3日(水)

今日は、夜中息子のゲロで起こされる・・・

吐しゃ物にかなり透明なネバネバしたものが混じっていたので、鼻水が喉にまわり始めたらしい。

息子はいつも鼻水を垂らすことがなく、喉にいっちゃうみたい。

こうなると咳で毎日吐くんだよな・・・この人。

 

一方、妻の方はあまり眠れなかったらしい。

でも、痛みで眠れなかったのではなく「寝付けなかっただけ」とのこと。

ずっとベッドにいるため、日中ちょこちょこ寝てしまい、夜まとめて眠れないのかもしれない。

 

今日は呼吸器内科の先生と話をしたみたいだ。(今は整形外科が担当で、整形外科病棟に入院しています。)

「子宮頸がんも調べている」とのこと。

「肺が原発である」と言われてはいたが、ちょっと特殊な感じらしい。

妻は以前、子宮頸がんの手術をしているので、そこも調べておきたいということなんだと思う。

1月末に検査したとき、日赤の先生も「肺の腫瘍に関しては珍しいでき方なので、原発ではなく転移してできたものかな?」みたいな感じで言っていた・・・。

特殊な感じってなんなんだろう。

 

また「肺がんに関しては抗がん剤もたくさんある」らしく、「遺伝子検査によってどの抗がん剤が合うのかも調べる」そうだ。

「放射線治療が終わる頃には結論がでるだろう」とのこと。

午後は、リハビリテーション室で車椅子の操作練習と、歩行器での歩行練習をしたらしい。

痛みがおさまってきたことで「少しなら車椅子に座ることもできるようになった」とのことだ。

歩行器については、足に力が入らないため、腕の力だけで支える状態。

「15秒くらい立っているのが限界」らしい。

それを3セットやったみたいだ。

偉いよー、頑張ったね。

お疲れさま。

 

わずかではあるが、退院に向けて前進している感じがしてきた。

とても嬉しいです。

息子も、いつも妻のことを気にかけている。

「いつ帰ってくるの?ママが帰ってきたらこれ食べさせてあげたい。ここ一緒に行きたい」

なんて言っている。

早く妻に合わせてあげたいな。

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