#007 子宮の摘出が中止になる

入院前
2月12日(金)

今日はPET-CTの検査結果を確認する日。

当初は「子宮体がんが原発で肺や骨盤などに転移した・・・」という話だった。

しかし、PET-CTの検査結果では「子宮は筋腫によって腫れているだけで原発ではない」とのことだ。

「肺に大きな一つの腫瘍があり、これが転移したものである場合はもう少しまばらに腫瘍ができるはずから、この一つの大きな肺の腫瘍が原発ではないか」ということ。

ここで16日に予定していた子宮の摘出手術はなくなった。

ただし「原発については、生検してみないと正確には分からない」そうだ。

そのため、16日の手術予定日に、生検のための組織を採取する手術をすることになった。

一番取りやすそうな、左の骨盤からとることに・・・

実は、今日から診療科が産婦人科でなく、整形外科に変わっていた。

「なぜだろう?」と思っていたが、子宮摘出がなくなり、骨盤の手術になったために変わったようだった。

PET-CTの画像を見せてもらいながらの説明となったが、肺に大きな腫瘍、骨盤も全体的に赤色に染まっており、背骨も3か所、首のあたり、子宮、あばら骨も少し赤く染まっていた。

記憶ではこんな感じに赤く染まっていた

私は専門家でないため、分からないが、この赤く染まった部分が腫瘍の可能性が高いのだろう。

CTやMRIでは確認できなかった腫瘍も、かなりあるみたいだった。

先生がボソッと「ここまで広がっていると・・・」と一言。

どのように対処していくのか悩んでいる様子もあり、事態は思っていたよりも深刻みたいだ。

とりあえず先生からは「予定通りに明日(2/13)PCR検査をして、月曜日に入院。火曜日に手術を行う」とのこと。

「入院は3日くらいで大丈夫ではないか」とのことだった。

「入院中に痛み止めの調整も行い、自宅でも痛みを制御しながら生活ができるようにしましょう」と言ってくれた。

整形外科の先生は、しっかりとこちらに向き合ってくれている感じがしたので、少し安心できた。

また「尿と便については、腫瘍が骨を砕き神経まで到達していて、神経を圧迫している」とのこと。

だから、「一生このままで、自力での排泄はできない」と説明を受けた。

腫瘍が膀胱や尿管を圧迫していて出ないわけではないので、放射線治療などで腫瘍が小さくなったとしても治ることはないとのことだ。

 

2月13日(土)

今日は、息子を幼稚園にあずけてPCR検査に行った。

最近、妻は介護用の杖を使って歩いている。

だけど、今日病院に行ったときは杖を使っても歩くのは無理だった。

車椅子に乗ると腰が余計に痛くなるから、私が肩を貸してゆっくりと歩くのが精一杯だ。

息子が居たら無理だったかもしれないな。

幼稚園にあずけて正解だった。

 

2月14日(日)

今日はバレンタインデー。

息子と一緒に自転車に乗って近所のケーキ屋さんへ行った。

「苦しんでいる妻を少しでも励ますことができないか」と、

息子と相談してチョコケーキを買ってプレゼント。

妻は「ありがとう」って喜んでくれたけど・・・。

結局食べる気分にはなれなかったようで、一口も食べられなかった。

昨日と今日は、家の中でも歩くこともなかった。

ティッシュなどを使っても、ごみ捨てもできずテーブルの上に置いたまま。

「ごめん。捨てられないや」という感じ。

日に日にできることが少なくなっていく。

明日入院しても、組織を採取するだけなので、症状が治まるわけでもないし、退院したとしても生活していけるのだろうか。

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