#005 子宮の摘出が決まる

入院前
2月1日(月)

今日は客先で打ち合わせの日。

息子を幼稚園に送って、急いで客先へ向かい、ギリギリ打合せ時間に到着した。

往復で2時間半から3時間かかるため、打ち合わせが終わって帰るころには、幼稚園の迎えの時間になっていた。

妻には、ソファーでゴロゴロできるように、飲み物と軽く菓子パンなどを用意しておいてあげた。

息子を迎えに行ってから帰宅。

自宅で少しでも仕事をしたいが・・・

息子がいて何もできない。

私は小さいながらも会社を経営している。

月初になると、普段の仕事に加えて、請求書など書類作成や、給与計算、出納帳の入力など、やることはとても多い。

その上、夕食の支度もしなければいけないし、息子の面倒も見なければならない。

そろそろ息子を預かり保育に行かせないと、何もできなくなってしまいそうだ。

 

妻の方は、今日一日、腰の痛みが比較的落ち着いているようだった。

「お風呂にも入れそう」と言うので、着替えを手伝う。

この1ヵ月で、驚くほど痩せていた。

特に便が出なくなってからは、食欲がぜんぜんない。

朝食も、パン半分食べられれば良い方で、副菜などは全く食べない。

昼も夜も、つまむ程度だ。

妻は気にしないように振舞っているが、かなりつらいと思う。

早く何とかしてあげたい。

早く治療を始めて欲しいな。

 

2月3日(水)

先日のCTとMRIの検査結果を確認する日だ。

結局、結論は日赤の先生と同じだった。

「子宮体がんが原発で、肺、骨盤、背骨に転移しているのだろう」とのことだ。

当初は、痛みという症状が出ているため「神経に当たっている骨の腫瘍を放射線治療でなんとかする」という話だった。

先生が言うには「子宮体がんが原発の場合は、子宮を摘出した方がいい。」とのことだ。

「だけど現状、腫瘍せいで子宮自体がかなり大きくなっていて、これ以上大きくなってしまうと身体への負担が大きくなって、摘出できなくなってしまう」らしい。

つまり、痛みをとるための放射線治療をやるよりも、子宮の摘出を優先するということだ。

だが「手術は2月16日まで予定がいっぱい」だそうだ。

なので、「それまでは今の状態を我慢しなければいけない」とのこと。

「痛みが我慢できなければ、いつでも入院できるように調整はしておく」とのことだった。

今後の予定は以下の通り。

  • 2月8日(月): PET-CTの撮影
  • 2月10日(水):PET-CTの検査結果確認
  • 2月13日(土):PCR検査
  • 2月15日(月):入院
  • 2月16日(火):手術

手術までの間に、PET-CTで最終確認をすることになった。

今の状況で、2週間近く我慢できるのだろうか。

だからといって他の病院に行ったとしても、また検査からやり直しだろうし・・・

そもそも通院自体が困難だし・・・

このまま我慢するしかなさそうだ。

 

妻が、自分のご両親にこれまでの経過と、検査結果を報告したらしい。

電話先で号泣されたそうで、2月7日(日)にご夫婦で見舞いに来てくれることになったようだ。

自分の娘ががんになったなんて聞いたらショックだよな。

 

夜は、腰がとても痛かったみたいだ。

ベッドで横になるのもツラくて、リビングでずっと座っていたみたい。

痛み止めを飲んでも効かないし、横になると痛みが増すので、座っている方が楽らしい。

 

先生からは「入院しても良い」と言われているので、妻に入院を促してはみたが・・・

息子と会えなくなってしまうのが嫌みたいで、ギリギリまで入院は伸ばしたいそうだ。

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