#003 産婦人科で疑われる

入院前
1月28日(木)

妻は日赤でもらった薬の副作用のせいなのか「とても気持ちが悪い」と言って一日苦しんでいた。

見ていてとてもツラかった。

でも一番ツラいのは妻だ。

これまで痛くて苦しんでいる姿を見ているし、がんと診断されてショックを受けているし、「頑張れ」なんて軽々しく励ますことはできない。

私ができるのは、ただ静かにそばにいてあげることだけ。

妻が動かずに済むように身の回りのお世話をしてあげることだけだ。

この先どうなってしまうんだろう。

どうしても最悪のケースを想定してしまう。

子育てに仕事、仕事以外にもやることは山積み。

だけど、何も考えられないし、何にも集中できない・・・

 

1月29日(金)

今日は気持ち悪さがないみたいでひと安心。

ただ、痛みは少し強いようで、一人で歩けない。

私の肩につかまったり、私が支えたりしながら、やっと歩いている状態だ。

日赤から紹介状を書いてもらったので、子宮頸がんの手術や妊娠時にもお世話になっていた病院に行った。

まずは産婦人科の受診だ。

日赤の先生からは「先に腰の痛みをなんとかしなければいけない。できるだけ早く診てもらえるように話はしてある」と言われていた。

流れとしては、「産婦人科に行って、整形外科に行って、放射線治療を進めていくのではないか」とのことだ。

だけど予約時間になっても妻の名前は呼ばれる気配がない。

予約時間から1時間間半も経ってから、やっと名前が呼ばれた。

苦しい中、長時間待たされて、苦しみから解放してもらいたくて、早く治療を始めてほしくて。

そんな希望をもって入った診察室で先生が発した言葉は「本当に腫瘍なの?」の一言だった。

ちなみに、妻は去年の3月に、この病院で健康診断を受けていた。

また、子宮頸がんの手術を受けており、半年に一度は経過観察もしている。

さらに、去年の10月からは不妊治療のため、この病院のリプロダクションセンターを受診をし始めていて、つい先日も受診している。

産婦人科の先生は、紹介状を読みながら疑っている感じだった。

とりあえず、CTとMRIを撮ることになった。

 

日赤で撮ってるんだが・・・CTとMRI。

 

先生曰く「次の診察日は2月3日なので、その日に結果を聞きに来てほしい」とのことだ。

とにかく痛みがひどいので「すぐに結果を確認できないのか」聞いた。

正直5日間も痛みに耐えるのはツラいだろうし、病院に来るだけでも大変。

だけど、先生は「痛み止めの薬は出すし、それでも痛いなら入院して痛み止めの調整したらいいよ」という回答だった。

また「お腹のハリが強いので摘便してほしい」と先生にお願いした。

先生が、看護師さんを呼び「ねえ摘便してあげてよ」と看護師さんにバトンタッチ。

とりあえず診察室から出て、看護師さんが準備するのを待つ。

しばらくすると、看護師さんが来て「トイレに来てほしい」とのこと。

妻は便座に座ると腰が痛いので「ベッドで横になりながらやってもらえないか」とお願いした。

だけど看護師さんは「うちはトイレでやる」「トイレで座った方が出やすい」と言って聞いてくれなかった。

他の病院では、やってもらえたんだけどな。

上の画像みたいな感じで・・・

処置室に臭いが広がるのが嫌なのかな。

言うことを聞くしかなさそうなので、痛みを我慢しながらトイレにいって摘便してもらった。

とにかく座ると腰が痛いので「かなり苦しいし、痛かった」そうだ。

こんなこと言うのは失礼なのかもしれないが、とにかく産婦人科の対応は最悪であった。

待合室で「今すぐに日赤に電話して、そちらで治療してもらえないかお願いしよう」と、妻と話をしていた。

すると、たまたま通りがかった看護師さんが近づいてきて「今見てもらっている先生は、がんの権威だから少し様子を見て欲しい」と言われる・・・

そういう問題じゃないんだけど・・・全然妻に寄り添ってくれそうな感じがしない。

妻は「あまり動きたくないから我慢する」と言っているし、こんなところで揉めても仕方ないので我慢することにした。

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