#023 抗がん剤治療の経過報告をうける

入院中
3月17日(水)

今日は息子が早起きしてくれた。

少し時間ができたので幼稚園に行く前に、30分くらい家の前でボール遊びをした。

たくさん遊んで満足したのか、朝から預かり保育に行っても、泣かないで元気に部屋に行くことができた。

もう毎日ひやひや(笑)

 

一方、妻の方は、今日痛みが強いらしい。

薬を使う頻度も多くなっているようで「食欲も少ない」とのことだ。

夕方になってから息子を幼稚園に迎えに行った病院へ差入れ。

今日のリクエストはセブンのたこ焼きとけんちん汁。

半分くらいは食べられたので、とりあえずは一安心。

息子は、カレンダーの裏紙に、ママの絵をかいたり、折り紙をしたり、Youtubeを観たりして、面会時間を堪能していた。

今日もすんなり病室を出ることができた。

病室でママとふれあう時間が増えたし、ビデオ通話で眠るまでママとお話しできるようになったので、少し落ち着いてきたのかも。

 

今日は、病室を出て帰るときに先生から「金曜日の16時に話をしたい」と言われた。

なんだろう・・・。

前に言っていた遺伝子検査の結果かな。

先生と二人で話を・・・なんて言われるとドキドキしてしまう。

絶対いい話なんてないだろうから。

何度も書いているが、妻には、がんのステージも、余命も、足が治らないことなど、全て話していない。

だから、こういった話を一人で抱えなければならず、かなり負担は大きい。

だけど妻が頑張っているから、そんなことは口にできない。

こういった闘病生活では、本人にとっても、闘病生活を支える家族にとっても、話を聞いてくれる存在は、とても大きいと思う。

だけど、重すぎて友達に話すことなんてできないし、家族は当てにできないし・・・難しいです。

 

今日もビデオ通話しながら眠るまで過ごして、神棚の御札に妻の病状を報告した。

その姿を息子が横で見ていたらしくダメだしを受ける・・・

「天のおとうさま、どうかママの病気が治りますように、このお祈りをイエス様の名前を通して、感謝して捧げます、アーメン。こう言うんだよっ!」と指導を受ける(笑)。

息子はキリスト教系の幼稚園に行っているので、それがお作法らしいです・・・

この祈りが本当に神様に届いてほしいです。

神様、ほんとお願いします。

 

3月19日(金)

今日は16時から先生とお話の日。

少し早めに病院に行ってスタンバイ。

先生によると「抗がん剤治療を始めると同時に、緩和ケアチームにも入ってもらっているので、痛みに関しては落ち着き始めた」とのこと。

「奥様は昨日あたりからだるさを訴えているが、抗がん剤の副作用なのか、がんの増殖によるものなのかは分からない」とのことだ。

だけど「悪い状態ではないので2週目の抗がん剤点滴もできるだろう」と。

また、以前からやっていた腫瘍の遺伝子検査の結果は、「測定不能であった」とのことだ。

「骨組織からがん細胞を採取したので、判定が困難だったのではないか」と・・・。

「新たにがんの組織を採取している余裕はないため、今はやるべきではない」とのこと。

分子標的薬は使用できないということだ。

分子標的薬とは、主にがん治療で用いられる薬で、特定の分子の機能を制御する作用を持つ。・・・・異常な細胞にだけ働きかけるため、正常な細胞を傷つけずに治療でき、副作用が少なくてすむという大きなメリットがある。(製薬業界の転職支援 アンサーズより)https://answers.ten-navi.com/

分子標的薬に期待していただけに残念。

だけど、使えないのであれば、今できることを頑張るしかないのかな。

以前、治療方針の説明を受けた際に「免疫療法を併用できる」という話を聞いたのを思い出した。(以下、参考記事)

先生に「免疫療法を一緒にやってもらえないのか」確認した。

妻は、今年の1月に慢性甲状腺炎と診断を受けている。(以下、参考記事)

「慢性甲状腺炎だと免疫療法を行った場合、

①甲状腺への副作用リスクが50%の割合で考えられること、

②免疫療法は短期間で効果がでず、長期的にあとから効果が表れること、

③だけど副作用に関してはすぐに表れてしまうこと、から今はやらない方が良い」

とのことだ。

さらに「まずは抗がん剤治療の効果を待って、4月上旬で、判定を行うということになる。」

「効果があって、体が耐えられれば、2クール目の治療へ進み、効果がなければ、緩和ケアへの移行など、方針の見直しを行う」とのことだ。

「もちろん1クール目の2週目の抗がん剤治療の副作用が強く、3週目に進めないことも考えられる」らしい。

一通り先生からの説明は終わったが、希望を見出せるような内容ではなかった。

誰が悪いという話でもなく、この気持ちをどこにもぶつけることができなくて苦しい。

私は先生の話を聞いて、

4月に入ったら、もしくは途中で治療の継続ができないと判断されたら、

妻に病状、これまで言っていなかったことも含めて、全て話そうと決めた。

 

妻の方は、先生の言う通り、今日は痛みが落ち着いたようだ。

だけど、ダルさが強く、食欲がないらしい。

日中は、ウィダーINゼリーを少しずつ飲んでいるそうだ。

夕方に息子を迎えに行ってから、買い物をして病院へ面会に行った。

事前に食欲がないことなどは聞いていたので、買い物では、色々な味のゼリー飲料、ビタミン補給できるドリンクや野菜ジュースをたくさん用意し、カットメロンを買った。

夜はやはり食べることができず、カットメロンを少しつまむ程度。

ダルさはあるが、今日も息子と一緒にYoutubeを見て、少し触れ合うことができた。

家に帰ってからは妻の負担にならないように、ビデオ通話はやめて、お風呂上りの着替えや遊んでいるところなどを動画で撮って送ってあげた。

寝る前のお祈りで息子は「今日もママと一緒にYoutube見れて楽しかったです。ありがとうございました。」と報告していた。

何か変なことが起こっていることは分かっているとは思うが、息子はたぶん状況を理解できていない。

状況を理解できていない息子にも、いつかはママのことを伝えなければならない。

どう伝えればいいんだろうか・・・

とにかく毎日悩みは尽きない。

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