#017 治療方針について説明をうける

入院中
3月9日(火)

妻は、今日呼吸器内科へ移動になったそうだ。

息子の咳も落ち着いてきたので、今日は幼稚園に迎えに行ってから、一緒に病院に行った。

病院につくと、呼吸器内科の先生から「話をしたい」と言われ、診察室で話をさせてもらった。

今後の治療方針についてだ。

先生によると「骨生検の結果、肺原発の可能性が最も高い」ということ。

「ただし、これも100%とは言い切れず、これ以上追いかけても病状が悪化するだけなので、肺原発の腺癌として治療を開始する」とのことだった。

「肺がんのステージとしては“4”

「ステージ1、2であれば、手術をして根治ということも考えるが、転移が進みすぎているため投薬による延命治療になる」らしい。

方法としては「①殺細胞抗がん剤、②遺伝子検査結果を待って分子標的薬、③併用して免疫治療になるであろう」とのこと。

分子標的薬とは、主にがん治療で用いられる薬で、特定の分子の機能を制御する作用を持つ。・・・・異常な細胞にだけ働きかけるため、正常な細胞を傷つけずに治療でき、副作用が少なくてすむという大きなメリットがある。(製薬業界の転職支援 アンサーズより)https://answers.ten-navi.com/

免疫療法とは、免疫の力を利用してがんを攻撃する治療法です。(がん情報サービスより)https://ganjoho.jp/

「抗がん剤の場合、治療の1クールは、週に1回の点滴を3週間から4週間繰り返すイメージになる」とのことだ。

「理想は、副作用の少なく効果が出やすい分子標的薬を使うことが一番だが、遺伝子検査の結果がだめなら副作用の出やすい抗がん剤となる。」

そして「もし治療を行い効果が出ない場合は、治療はせずに緩和ケアへ移行する選択肢も考えてください」と言われた。

「治療が、本人の体力を奪い、身体を傷つけてしまうだけになってしまうから」とのこと。

もし、治療をしない場合は「残された時間は三か月ほどであろう」とのこと。

ただし・・・

「去年の3月に、当院の健康診断で撮った肺のレントゲンでは、何もなかった。」

「そこから、一年経たずに肺に5,6センチの腫瘍ができ、全身へ転移が広がっていることを考えると、かなり進行が速いため三か月もたないと考えた方が良いかもしれない」とのことだった。

「現状、治療に臨む場合は、入院しながらの治療してほしい」そうだ。

「旦那さんが小さな子供の世話をしながら、奥様の介護をすることは不可能。」

「奥様がベッドから動けないこと、お風呂や着替え、排泄の世話など、退院するにはそれなりの準備が必要になる」とのことだった。

退院のことを考えると、妻の介護を実家でお願いする方が良いのかもしれない。

なので、私の方からは「治療の途中から他県への転院することが可能か」も確認した。

「そういうことなら、治療開始前の今週中に移動するか、治療のクールが終わってからの方が良いでしょう」とのことだった。

妻の実家にも説明しなければいけないが、ちょっと全部は説明しきれないな・・・

先生に妻のご両親にも説明していただくようお願いした。

今週末あたりに妻のご両親に来てもらい、その時に先生の方から説明してもらうことになった。

先生の話が終わると、続いて看護師長からもお話しがあった。

「今は、とにかく最高の環境を準備するので、治療に専念しましょう」とお話をいただいた。

個室料金に関して優遇していただき、面会の許可をもらった。

「毎日、何時に来てもいいし、お子さんを病室に泊まらせてあげてもいいから、とにかく奥様を元気づけてあげてください」とのことだ。

今日は、色々話を聞いて・・・情報量が多すぎて・・・整理しきれていない。

だけど、残された時間は三か月未満、そしてここまでの待遇、私の想像以上に状況は良くなかった。

 

最後に妻の面会へ。

今日は昼間から「背中をさすってほしい」と言われていたので、ゆっくり背中をさすってあげた。

ずっと寝ているから衣類が「背中に張り付いていて」気持ち悪いみたいだ。

Tシャツをはがして背中をさすってあげて、背中のしわも一人で直せないので、直してあげた。

あとは足をマッサージしたり、テレビを見たりして、少し話をした。

息子は、妻と面会してもあまり元気がなかった。

「ママの部屋もう飽きた」とか言って、つまらなそうにするし、すぐに帰ろうとするし・・・

どうしたんだろう。

情緒不安定だな・・・

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